ロングボード用シングルフィンおすすめ10選!選び方も解説!

ロングボードを1本のフィンで楽しむシングルフィンは、サーフィンのルーツです。

時代の変化と共に、フィンのセッティングやフィンの形状は進化を遂げてきました。

様々なフィンのセッティングがある中で、ロングボード用のシングルフィンは人気があります。

そこで今回は、サーフィンの基礎が学べるとも言われるシングルフィンのメリット・デメリットとフィンの選び方をご紹介。

ロングボード用シングルフィンのおすすめ10選も参考にしてみてください。

ロングボード用シングルフィンとは

ロングボード用シングルフィンとは、ボードのデッキのテール側の中央に1本フィンを取りつけるフィンセッティングです。

フィンの役割は、ボードのかじ取り。

ロングボードにフィンが無い状態では、ボードは波の上を横滑りし、波の崩れる方向にまっすぐ進むことができません。

シングルフィンは大きなフィンを1本つけることで、横からの水の抵抗が生まれ、ボードを安定させているのです。

反対に、縦の水の抵抗を受けにくく直進性が増すので、長くライディングを楽しむことができます。

ロングボード用シングルフィンを使うメリット

小さい波や厚い波でも楽しめる

ロングボード用シングルフィンは、小さな波や割れにくい厚い波でも、波に乗りやすいです。

小さな波や割れにくい厚い波は、波自体にパワーが無いため、抵抗が加わると波の崩れる速度とボードの速度が合いません。

その点、シングルフィンは1本のフィンセッティングのため、水の抵抗を受けにくく加速しやすいです。

加速することで、小さな波や割れにくい厚い波でも、波の崩れる速度に合わせて乗ることができます。

テイクオフが早い

シングルフィンのロングボードは、ボード自体に長さと重さがあり、ロッカー(反り)が少ないのが特徴です。

水面との接地面が大きなボードに1本のフィンをつけることにより、さらに水の抵抗が少なくなります。

水の抵抗が少ないということは、ボードの滑り出しが早くなり、結果、波を捉えるテイクオフが早くなるのです。

テイクオフのタイミングを波と合わせることにより、波においていかれることなくボードが進んでいきます。

レールワークが上達する

サーフィンで長くライディングを楽しむために重要となるのがレールワークです。

レールワークとは、ボードを傾けて側面のレールと呼ばれる部分を波に入れることをいいます。

フィンが1本しかないということは、支点も少ないため、しっかりレールが入っていないとボードが安定しません。

レールを入れることでボードは横に進み、ターンをしたり、ボードの上を歩くウォーキングができるのです。

ターンやウォーキングをするために、重心移動をしてレールをいれることを意識しているうちに、レールワークが上達します。

レールワークが上達すると色々な技につなげていけるようになり、サーフィンの幅も広がります。

ロングライディングができる

シングルフィンは、波のうねりから波に乗る事ができ、ボードの自重と水の抵抗が少ない1本のフィンで加速します。

加速するということは、波の一番パワーのある所にとどまれるので、波の崩れるスピードにおいていかれなくなるということです。

ロングボード用のシングルフィンはボードのサイズが大きく幅もあります。

よって、安定感があり、初心者の方でも楽しむことが可能です。

バランスを崩すことも少なく、波のうねりから浜辺に近いところまでロングライディングを楽しめます。

ロングボード用シングルフィンを使うデメリット

ターンの支点が少ない

ロングボードでターンをする場合、きっかけとなる支点が必要です。

ロングボード用のシングルフィンでは、レールが入っていることがターンのきっかけの支点になります。

センターフィンの両サイドに小さなフィンをつけるシングルスタビライザーでは、レールがきちんと入っていなくてもターンが可能。

サイドに取り付けたフィンが支点となり、ボードをターンさせることができるのです。

シングルフィンの場合、レールとセンターフィンがターンのきっかけの支点となるため、適切な重心移動が必要となります。

オンショアのときはコントロールが難しい

風が沖から陸に向かって吹くオンショアの時は、風の影響を受けて波の面が乱れます。

オンショアが強くなると、波の進む速度が速くなるので波に乗るテイクオフは難しくなるのです。

フィンの数が多くなると、水の抵抗に対してフィンがバランスをとるきっかけの役割をします。

波の面が乱れていると、シングルフィンは1本のフィンでバランスを取らないといけません。

波の崩れるタイミングと崩れる波の状態をしっかり見極める必要があります。

ロングボード用シングルフィンの選び方

ロングボードでどのようなサーフィンをしたいかにより、選択するフィンは変わってきます。

ロングボードの上を優雅に歩く、ノーズライディングはロングボーダーの憧れでもあります。

また、大きなボードを動かして技を入れるマニューバーもフィンの選択次第では可能です。

ロングボードの長さに合わせて選ぶ

フィンの長さをデプス(depth)といいます。

ロングボード用のシングルフィンは、ほかのフィンセッティングに比べ、長いフィンを用います。

ロングボードの長さ1フィートに対し、フィンのデプスは1インチが基本です。

例えば9フィートのボードであれば9インチのフィン、10フィートのボードであれば10インチのフィンを選びます。

また、幅の狭い形状のフィンであれば、少し長いフィンを選ぶことでボードの安定性が増します。

フィンの形状で選ぶ

フィンはレイク、ベース、エリア、そしてデプスで構成されています。

この組み合わせによりフィンの形状が変わり、サーフィンにも大きく影響します。

レイク(Rake)

レイクはフィンの弧が後方に向かってどれくらい傾いているかの角度です。

傾きが小さい場合、ボードの後ろ側に重心を移動し、ボードの前を上げフィンを支点にするピポットターンに向いています。

ピポットターンをすることでボードは少し失速するので、ウォーキングのタイミングをつかみやすくなるのです。

傾きが大きい場合、ターンに向けてのボードの加速が増し、エネルギーを維持します。

ベース(Base)

ベースは、フィンがボードと接するフィンの下の部分の幅のことです。

ベースの幅が広いとボードは安定し、直進性が増します。

ノーズライディングなどのウォーキングをしたい場合には、ベース幅が広いフィンがおすすめです。

ベース幅が狭いと安定性は低くなりますが、回転性が増します。

スピードのあるターンをしたい場合にはベース幅の狭いフィンがおすすめです。

エリア(Area)

エリアとは、フィンの表面の面積のことです。

フィンの面積が広いとボードは安定し、水の抵抗により若干失速します。

失速することで、ノーズライディングなどのウォーキングをするのに最適なポジションに留まれるのです。

フィンの面積が狭いと水の抵抗は少なくなるので、ボードを動かすターンやカットバックなどの技をするのに向いています。

フィンの硬さで選ぶ

フィンは素材によって硬さが異なります。

フレックスフィンといわれる柔らかいフィンは、水の抵抗を受け水の中でしなります。

しなりが戻ろうとする力がボードに伝わり、一層加速して次の技へとつなげやすくなるのです。

パワーがあまり無いトロ目の波が多い日本の波質に合うため、フレックスフィンは人気があります。

また、脚力の弱い人や軽量のサーファーにもおすすめですが、あまり大きなボードには向いていません。

反対に硬いフィンは、パワーのある波や激しい動きでもフィンが水に食い込み、しっかりとしたターンができます。

ロングボード用シングルフィンおすすめ10選

【CAPTAIN FIN】
CHRISTENSON TRACKER 9.5

カリフォルニアでサーフボードのシェイパーをする、クリス・クリステンソンがデザインしたシングルフィンです。

ベースといわれるボードと接するつけ根の幅を狭くすることで、テイクオフ後のスピードが加速します。

また、進行方法と反対に戻るカットバックもスムーズです。

【CAPTAIN FIN 】
JOEL TUDOR PIVOT 9.5

フィンの面積の大きなピボットフィンに近い形状でありながら、フィンの後ろ側への傾きもあるフィンです。

フィンの面積があることで安定するので、ボードの先端まで歩くノーズライディングに適します。

また、レイクがあることでターンがスムーズにできるのも魅力。

【CAPTAIN FIN】
MITCH ABSHERE PAISLEY 10

引用:Amazon

CAPTAIN FIN co.主宰であり、憧れの天才サーファーと言われるミッチー・アブシャーのシグネチャーモデルです。

面積が広いことで、安定性と波のホールド性があるピボットフィン。

それでありながら、先端の余分な部分がそぎ落とされているノーズライド専用フィンです。

先端の余分な部分がそぎ落とされていることで、ターンも気軽にできます。

【CAPTAIN FIN】
YUTA SEZUTSU PIVOT 10

引用:Amazon

世界中の名だたるサーファーからも認められている、瀬筒雄太さんの完全オリジナルデザインのフィンです。

ゆるやかなレイクがありながら、細身のピボットフィンがベースになっています。

ウォーキング時には安定感があり、ボードの先端を上げて行うピボットターンにも向いているオールラウンド向けのフィンです。

【FCS】
FCS2 HATCHET 9"

引用:Amazon

FCS2は、FCSでは主流になってきている、フィンをはめ込むためだけで固定できるフィンシステムです。

フィンを止める為のプレートやスクリューが必要ありません。

従来のフィンボックスに装着が可能で、水中でフィンの位置を簡単に変えることができるのが魅力です。

ファイバーグラス層によりつくられている、パフォーマンスグラスという固い素材でできています。

フィンが固く柔軟性がない分、波の反応を受けやすく、素早く対応しないといけないので上級者向けのフィンです。

【FCS】
FCS2 THOMAS LONGBOARD FIN 9.75”

引用:Amazon

ロングボーダーの聖地とされるオーストラリアのヌーサを拠点とするシェイパーによる新しいシグネチャーモデルです。

フィンの先端のティップに多少の柔軟性がありますが、柔らかすぎないため、不安定感はありません。

ノーズライド時の安定感と、ターンの時の溜めへの反応やスピードを維持できるフィンです。

【FINS UNLIMITED】
Joel Tuder Diamond 9.0

フィンが取り外せるフィンボックスを開発した老舗メーカーのフィンです。

フィンの後ろ側への傾きであるレイクがあるため、スピードを維持したままターンをすることができます。

【Rainbow fin】
Traveler Series Limited Pivot 9.5

引用:Amazon

フィンのレイクが少なく、エリアが広いピボットフィンです。

大きなボードとの相性が良く、ノーズライディングに向いています。

機能性に加え、部屋のオブジェにしたくなるアート性もあるフィンです。

【TRUE AMES】
HERITAGE FIN SMOKE  9.75

世界のトッププロにも愛用者が多い、TRUE AMES社のフィンです。

ボードと接するつけ根から先端にかけて全体にボリュームがある形状が特徴。

フィンの面積が大きいことで、ノーズライディングの安定感が得られます。

【TRUE AMES】
Yater Spoon Gloss 9.75

引用:Amazon

サンタバーバラを代表する伝説的なシェイパーである、レニー・イェーターのフィンです。

Dフィンと呼ばれる面積の大きなDのような形から後ろのエリアを取り除き、回転性を取り入れました。

60年代半ば、多くのサーファーに衝撃を与えた代表モデルといえる製品です。

まとめ

ロングボード用のシングルフィンを変えてみると、サーフィンが一気に変わることもあります。

フィンの持つ特徴を理解し、よりサーフィンが上達するように、自分に合ったシングルフィンを選んでみてください。

紹介アイテム一覧

ロングボード用シングルフィンの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。

CAPTAIN FIN
CHRISTENSON TRACKER 9.5
CAPTAIN FIN
JOEL TUDOR PIVOT 9.5
CAPTAIN FIN
MITCH ABSHERE PAISLEY 10
CAPTAIN FIN
YUTA SEZUTSU PIVOT 10
FCS
FCS2 HATCHET 9"
FCS
FCS2 THOMAS LONGBOARD FIN 9.75”
FINS UNLIMITED
Joel Tuder Diamond 9.0
Rainbow fin
Traveler Series Limited Pivot 9.5
TRUE AMES
HERITAGE FIN SMOKE  9.75
TRUE AMES
Yater Spoon Gloss 9.75
ロングボード用シングルフィン
さらに探したい方