ソリッドティップが主流のタイラバですが近年、フルソリッドのロッドも販売されるようになりました。
加工が難しいフルソリッドロッドはメーカーの技術が集結して生まれた至高の1本です。
感度重視でロッド選びが重要なタイラバゲームですから気になっている方も多いと思います。
そこで今回はそんなフルソリッドのロッドに焦点を当ててみたいと思います。
メリット、デメリットやお勧めの商品も紹介させていただきますのでタイラバを楽しんでいる方の参考になれば幸いです。
- 釣り歴20年
- 釣り大会の出場経験あり
静岡県在住。 小学生のころ、父とサビキ釣りをきっかけに釣りに熱中するようになりました。 ルアー釣りがメインですが、餌での上物釣りや底物釣りまで幅広いジャンルを楽しんでいます。 魚は釣るのも食うのも大好きで釣りバカ人生まっしぐらです。 釣り方や魚への拘りが強く数釣りよりも理想の釣りを求めています。 現在の目標はイシダイ70㎝オーバーです。 離島まで足を運んでもなかなか出会えない王者の魅力に憑りつかれてしまいました。
目次
- 1 フルソリッドのタイラバロッドとは
- 2 フルソリッドのタイラバロッドを使うメリット・デメリット
- 3 フルソリッドのタイラバロッド10選
- 3.1 【メジャークラフト】NEW フルソリ 鯛ラバ FSTR-B67ML
- 3.2 【テールウォーク】TAIGAME SSD C69UL/FSL
- 3.3 【ダイワ】紅牙 MX エアポータブル MX N63MB TG AP
- 3.4 【ダイワ】紅牙 AIR N610MB TG
- 3.5 【スプラッシュ】SPARIDAE SP-C672ML-FC
- 3.6 【ジャッカル】BIN-BIN STICK EXTRO BXS-C69SUL
- 3.7 【アブガルシア】Eradicator Seven Special Eradicator ESSS-76ML100-FS-Limited
- 3.8 【ヒシモ】SOLDUM SOMS63XUL
- 3.9 【シマノ】エンゲツ エクスチューン B66ML-FS/RIGHT・LEFT
- 3.10 【ソルフィエスタ】オフショア SOLID&SOLID CT652G/ML
- 4 まとめ
フルソリッドのタイラバロッドとは
ソリッドとは芯が詰まった状態を指す言葉で、逆に中空の物はチューブラーと呼ばれます。
ソリッドティップという表記の竿を使用している方が多いと思いますがこれは穂先だけが芯の詰まったソリッドで作られたロッドの事です。
フルソリッドのタイラバロッドは穂先だけでなく竿全体が芯の詰まったソリッド素材で作られています。
製法も全く異なりフルソリッドのロッドは専用に用意された棒状のカーボンを丁寧に削って製造されます。
カーボン素材は繊維質なので削ると表面がガサガサになってしまい滑らかに仕上げるのは至難の業です。
非常に加工難易度が高いのでまだまだティップだけがソリッドの商品が主流です。
しかし将来、フルソリッドのロッドが主流になるような魅力もたっぷり秘めています。
フルソリッドのタイラバロッドを使うメリット・デメリット
メリット
抜群の食い込み
芯が詰まっているソリッドロッドは細くしても強度をしっかり保つことが出来ます。
細いロッドはしなやかに曲がり柔軟性もありますから食い込みが抜群に良くなります。
ネクタイにじゃれつく様な魚も違和感を与える事なく食わせることが出来るのです。
食い込んだ魚は竿の復元力だけでオートマチックにフッキングさせることが出来ます。
パワーを生かしたファイトが出来る
芯が詰まっているので細くなって竿を曲げられてからの復元力が非常に強いです。
グイっと派手に突っ込まれてもこの強い復元力のおかげでタメが効き、じわっと浮かせることが出来るのです。
バッドの力だけでなく竿全体で魚を引き寄せるのでトルクフルなファイトが楽しめます。
大型真鯛が掛かっても満月のような弧を描く美しい姿を楽しむ余裕すらあります。
バラシが大幅に軽減出来る
フルソリッドのロッドは非常に柔軟性が高いので魚の不意を突く動きにも柔軟に対応してくれます。
タモ入れ寸前に魚が暴れてしまって焦ってしまい、逃してしまった経験のある方も多いと思います。
ファイト中から最後の取り込みまで竿全体で衝撃を吸収してくれるので針外れの可能性が極めて低くなるのが特徴です。
デメリット
独特の感触から感度不足を感じる
まず初めにお伝えしたいのは以前と比べてフルソリッドロッドは進化しているので感度不足が解消されているという事です。
それでも感度が不足しているように感じるのは柔軟性が高く手に伝わる感触を柔らかくしてしまうためです。
この独特の感触はチューブラーロッドのキンキンの手応えを好きな人にはどうしても受け入れられないと思います。
重量が増す
同じ太さのロッドで比較した場合、中が空洞のチューブラーロッドより重量が増してしまいます。
加工技術が難しく価格と重量が反比例しますから特に安価なフルソリッドロッドは重く感じると思います。
軽いロッドの感触に慣れている人は安価なフルソリッドロッドを持った時に嫌な重さを感じてしまう事があるのです。
掛けにいくような釣りには向かない
衝撃を吸収する柔軟性が特徴ですから僅かなアタリを掛けに行くような釣りには適しません。
大きく合わせても力をロッドが吸収してしまうのでフックまで100%の力が伝わらないのです。
ワンテンポ遅れて合わせが効くような感触は掛けに行くような釣りが好きな人には受け入れられません。
フルソリッドのタイラバロッド10選
【メジャークラフト】
NEW フルソリ 鯛ラバ FSTR-B67ML
130gまでのタイラバが使用出来るので使用シーンを選ばないオールマイティなロッドです。
MLアクションですが非常にしなやかでLアクションのような感触で使用できます。
食い込みも抜群で魚が掛かると綺麗にバッドまで曲がって反発力で魚を浮かせてくれます。
価格も手ごろですから初めてフルソリッドのロッドを買う人にお勧めの1本です。
【テールウォーク】
TAIGAME SSD C69UL/FSL
SICガイドを搭載することでフルソリッドの弱点である重さを改善したロッドです。
持った瞬間、ブランクスが細いと感じるかも知れませんが強度はピカイチで問題ありません。
大物真鯛が掛かっても満月のように美しく曲がって竿全体で衝撃を吸収してくれます。
思い切りロッドを曲げて楽しむフルソリッド特有の釣りが楽しめる商品です。
【ダイワ】
紅牙 MX エアポータブル MX N63MB TG AP
ドテラ流しにもピッタリのライト系のフルソリッドロッドで、取り回しも抜群です。
非常に滑らかに曲がるロッドですからフッキングはほぼオートマチックです。
大物真鯛の急な突っ込みや叩く様な引きもしっかりロッドがいなしてくれます。
エアセンサーシートと呼ばれる軽いリールシートは長時間握っていても指が痛くなりません。
【ダイワ】
紅牙 AIR N610MB TG
フルソリッドロッドの特徴であるしなやかさを徹底的に追求したロッドです。
水深や釣り場のコンディションの影響も受けにくくしっかり海中の様子を伝えてくれます。
バーチカルな釣り方だけでなくドテラ流し釣法にも対応出来ますから釣り場を選びません。
竿全体が綺麗にしなる調子ですがリトリーブでは安定した等速巻きが可能です。
【スプラッシュ】
SPARIDAE SP-C672ML-FC
早い潮流の中やディープエリアでもオートマチックなフックングが可能なロッドです。
150gまでのタイラバを使用して浅場から50mの深さを攻める方にお勧めです。
魚を掛けると瞬時にティップからバッドまで綺麗に曲がって粘り強いファイトが楽しめます。
アタリも繊細に感じることが出来、感度不足を全く感じさせない仕上がりです。
【ジャッカル】
BIN-BIN STICK EXTRO BXS-C69SUL
強風や複雑な潮流などノイズが多い中でもしっかりアタリが拾える感度抜群のロッドです。
繊細なティップはバイトばかりが続くシビアなコンディションでも違和感なく針まで食わせてくれます。
魚を掛けると6.9fのレングスを生かして魚の引きをじっくり貯めて浮かせることが出来ます。
繊細なアタリを感じながら確実に乗せていく乗せ重視の釣りが好きな人にピッタリの1本です。
【アブガルシア】
Eradicator Seven Special Eradicator ESSS-76ML100-FS-Limited
150gまでのタイラバが使用できるのでディープポイントの攻略には欠かせない1本です。
竿全体が柔軟性に富んでおり抜群の食い込みと掛けてからのバラシ軽減が体感できます。
7.6fのロングレングスと復元率の高さを生かしたトルクあるファイトが楽しめます。
バッドまでしっかり曲がって魚を浮かせる感触はバネと言う表現がぴったりです。
【ヒシモ】
SOLDUM SOMS63XUL
国産のフルカーボンソリッドを削り出して作られたメイドインジャパンのロッドです。
手に持った感触は非常に滑らかで職人の手によって丁寧に作られた感触が存分に味わえるロッドです。
使用感ですが竿全体がしなやかに曲がる割にしっかりアタリが手元に伝わります。
フルソリッドロッドの柔らかい癖をあまり感じさせない仕上がりになっています。
【シマノ】
エンゲツ エクスチューン B66ML-FS/RIGHT・LEFT
手にした瞬間、柔らかすぎると感じるほど竿全体が柔軟性に富んだロッドです。
風が弱く潮の流れが緩い落ち着いたコンディションで繊細なアタリを乗せに行く釣りに最適です。
食い込み抜群で浅い針掛かりでもばらすことなく魚を仕留めることが出来ます。
強度抜群でこの柔軟性からは想像できない程、トルクフルなファイトが楽しめます。
【ソルフィエスタ】
オフショア SOLID&SOLID CT652G/ML
コスパ最高でとりあえずフルソリッドロッドの感触を味わってみたい方にお勧めのロッドです。
非常に強い粘りを見せるロッドで大型真鯛も平気で浮かせることが出来ます。
重さは感じますが価格の割にしっかりした造りで反発力、強度共に問題ありません。
タフなコンディションでもしっかり食わせの釣りが出来るのでセカンドロッドにも最適です。
まとめ
独特のクセがあるフルソリッドロッドですが使いこなせば大物真鯛とのファイトを存分に楽しむことが出来ます。
普段使っているロッドとは全く味付けが異なるロッドですから困惑することあるでしょうが上級者ならすぐに特性を掴むことが出来るはずです。
綺麗な弧を描いて曲がるロッドに夢を託すのもタイラバの楽しみだと思います。
フルソリッドのタイラバロッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方