近年のドライバーは、「低スピン」や「ロースピン」を掲げるメーカーがとても増えてきました。
低スピンやロースピンとはその名の通り、少ないスピン量で飛ばせるボールのことです。
各メーカーの売りである低スピンドライバーですが、低スピンで飛ばせるとどのようなメリットがあるのか知りたい方もいるはずです。
今回は、低スピンドライバーを使うメリットやデメリット、また、おすすめの低スピンドライバーもご紹介していきます。
低スピンドライバーを使うメリット
強弾道
ボールのスピン量が多いと、その分風の影響を多く受けることになります。
そのため、ボールが上に吹き上がってしまって、飛距離が伸びないケースがあるのです。
低スピンドライバーはスピン量が少ないボールを打てるので、風に影響を受けないボールを打ち出せます。
その結果、風に負けない強弾道を打ち出すことが可能です。
高弾道
多くの低スピンドライバーは、低重心で作られています。
低重心とはヘッドの低い位置に重心があるもので、これにより打ち出し角を大きく、スピン量を少なくする効果があるのです。
そして、この効果により、高弾道でまっすぐに飛ばせるボールが打ち出せます。
高弾道になれば滞空時間も長くなり、飛距離アップにつながります。
ランが出る
低スピンドライバーのボールの一番の特徴は、上下スピン量が少ないことにあります。
上下スピン量が少ないということは、風の抵抗をなくすメリットがあるのですが、実はもう1つメリットがあります。
それは、落ちたときに転がりやすいという点です。
ボールの回転が少ないと、落ちたときのランが出やすく、トータルの飛距離アップに繋がります。
低スピンドライバーを使うデメリット
力不足だと飛ばない
スピン量には適正量というものがあり、少なければいいというわけではありません。
ヘッドスピードが速い人がスピン量の多いドライバーを使うと、ボールに揚力がかかりすぎて上に吹き上がってしまいます。
反対に、ヘッドスピードが遅い人や力が弱い人が低スピンドライバーを使うと、揚力が足らず、ボールがすぐに落ちてきてしまうのです。
その結果、飛距離が落ちてしまうので、ヘッドスピードなどを考慮してドライバーを選ぶことが大切です。
曲がりやすい
ボールのスピンには、「上下スピン」と「左右スピン」があります。
両方のスピンがあることで弾道のバランスを保っているので、このバランスが崩れると弾道が不安定になるのです。
低スピンドライバーは、上下スピンの量を抑える作りになっています。
そのため、左右スピンが少しでも増えると、スピン量のバランスが崩れて曲がりやすくなるデメリットがあります。
低スピンドライバーおすすめ9選
【ピン】
G425 LST
こちらはピンのG425LSTドライバーです。
3種類あるG425シリーズの中でも、低スピンが打ち出せるクラブとなっています。
ヘッド上部を極限まで薄くすることで、低重心を実現。
高弾道、強弾道で飛距離を伸ばすことができます。
3段階の重心調整が可能なので、自分の好みに弾道を変えることができるカスタマイズ性も兼ね備えています。
【タイトリスト】
TSi4
こちらのドライバーの一番の特徴は、低スピンで力強いまっすぐな弾道を飛ばせる点にあります。
歴代TSiシリーズの中でも最も低い重心により、低スピンとロフト角に合わせた強弾道を可能に。
近年大型ヘッドが目立つ中、こちらのドライバーはやや小型の430ccとなっています。
シンプルなデザインとコンパクトなヘッドで、見た目にもスタイリッシュなドライバーです。
【キャロウェイ】
Epic Max LS（4D269014O300）
こちらは「LS（ロースピン）」という名前の通り、低スピンで飛ばせるドライバーとなっています。
エピックシリーズの中でも上級者向けとなっており、つかまりすぎない設計に。
旧作のヘッド内部の2本の柱に変わり、上下のフレームが2本の柱の役割を担う設計になりました。
それにより、インパクトの力をそのままボールに乗せることで、飛距離が伸びるようになっています。
【テーラーメイド】
STEALTH2 PLUS ドライバー（23021002）
2022年、非常に話題になったステルスドライバーの最新モデルです。
3種類あるステルスドライバーの中では、最も低スピンで打ち出せるドライバーとなっています。
ステルスの特徴であるカーボンヘッドはそのままに、さらにカーボン割合を増やし余剰重量を増やしました。
その結果、前作よりさらにぶれない安定性のある弾道が打ち出せるようになっています。
【テーラーメイド】
SiM 2（N6180009）
テーラーメイドのシム2マックスドライバーです。
こちらは2021年に発売されたシム2シリーズの中で、ヘッド後方の重心が最も軽い作りになっています。
それによりコントロール性を高め、低スピンで安定した強弾道が打てるように。
ややオープンフェース気味なので、つかまりすぎないクラブが欲しい人におすすめです。
【コブラ】
KING LTDx LS
コブラのキングLTDxLSドライバーです。
こちらはキャロウェイのドライバーと同様、ロースピンという意味のLSという名がついています。
ソール部分まであるフェースによる低重心で、高弾道、低スピンのボールを打ち出せるようになっています。
ヘッドに付けられた2つのウエイトは調整可能なので、弾道によってカスタマイズが可能です。
【ヨネックス】
3EZGT425（3GTW-1N2F）
こちらの特徴は425ccという小型ヘッドと低弾道にあります。
操作しやすいヘッドでコントロール性に優れつつ、フェース面はメーカー独自の研磨技術により、左右スピンを抑える作りに。
それにより、低スピンでも曲がりにくいドライバーとなっています。
ヨネックスらしい綺麗な打音で打ち心地も快適で、コンパクトヘッドが好みの人におすすめです。
【ブリヂストン】
20TOUR BX（XDKB1W）
ブリヂストンのツアーBシリーズから、ツアーBXドライバーです。
ツアーBは中級者～上級者のアスリート向けのクラブなのですが、こちらはスイートスポットが広くミスに強い作りとなっています。
フェースのどの部分に当たっても大きなたわみでボールを包み込み、飛距離を伸ばすことが可能です。
また、カスタマイズ性も高く、ヘッド後方部のウエイトで自分好みの弾道に調整することができます。
【ミズノ】
ST-Z（5KJTB48351）
2020年に発売されたミズノのSTシリーズの後継モデル、ST-Zドライバーです。
ヘッド上下にカーボン素材を使い、軽量化することで余剰重量をヘッド後方部に。
それにより、低重心で高弾道、低スピンのボールを打ち出せるようになっています。
また、大きめのヘッドで安心したアドレスと、つかまりの良さも兼ね備えています。
大きいヘッドが好みの人や、つかまる弾道、高弾道が好みの人におすすめのクラブです。
まとめ
今や多くのメーカーで販売されるようになった「低スピン」や「ロースピン」のドライバー。
ご自分のヘッドスピードに合ったものを選べば、さらなる飛距離アップが可能です。
一段階上の飛距離を目指して、ぜひ低スピンドライバーを使ってみてください。
低スピンドライバーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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