渓流ベイトフィネス用グラスロッドおすすめ5選!特徴やメリット等を解説!

渓流でのルアーフィッシングの中でも特に最近注目を集めているのがベイトタックルを使って軽いルアーをキャストする渓流ベイトフィネスです。

渓流ベイトフィネスで使用するロッドは大きく分けてカーボンロッドとグラスロッドに分けられます。

それぞれメリット、デメリットがあり、どちらを選んでいいかわからないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

渓流ベイトフィネスをメインとしており、カーボンロッド、グラスロッド共に使用している私が特におすすめしたいのはグラスロッドです。

そこで今回は、渓流ベイトフィネスでグラスロッドを選ぶメリット、おすすめのグラスロッド5選をご紹介させていただきます。

梶原
執筆者

    神奈川県在住。海釣りから渓流釣りまで幅広いジャンルをシーズンに合わせて楽しんでいます。友人にライトショアジギングに誘われたのをきっかけに釣りにハマり、今では毎週のように釣りに出かけています。渓流ベイトフィネスをメインに、渓流に行けないときは近所でシーバス、メバル、タチウオなどを狙っています。最近はボートでのロックフィッシュ、タイラバなどにも挑戦中です。

    【渓流トラウト】ベイトグラスロッドの特徴

    グラスロッドは、グラスファイバーという非常に柔らかい素材を使用して作られたロッドのことです。

    1970~1980年代にはこのグラスロッドが主流でしたが、カーボンロッドが普及してきたことにより、主流はカーボンロッドに替わってきました。

    グラスロッドの特徴は、素材の柔らかさを活かした耐久性としなやかな曲がりです。

    耐久性に優れているので、厳しい環境での釣りにも耐えることができます。

    また、グラスロッドにはその作られ方によって「ピュアグラス(フルグラス)」と「グラスコンポジット」の2つに分けられます。

    ピュアグラスとは、ブランク部分がその名の通り100%グラスファイバーで作られたロッドのことです。

    グラスコンポジットとは、グラスファイバーにカーボンを混ぜたり、グラスファイバーの上から薄いカーボンを巻き、グラスロッドとカーボンロッドの良い点を併せ持ったロッドのことです。

    グラスコンポジットの中には先端(ティップ)部分のみグラスファイバーで、その他がカーボンというようなロッドもあります。

    渓流トラウトでベイトグラスロッドを使うメリット・デメリット

    グラスロッドの特徴をおさえたところで、ここからは渓流トラウトゲームにおいて、グラスロッドを使うメリット、デメリットをご紹介させていただきます。

    渓流ベイトフィネスにおいてグラスロッドを使うメリットは大きく3つあります。

    メリット
    • トラウトのバイトを弾きにくい

    • 低弾道でのキャストがしやすい

    • 耐久性に優れ、折れにくい

    そして、グラスロッドのデメリットは2つあります。

    デメリット
    • 重い

    • ロッドパワーがない

    渓流ベイトフィネスでグラスロッドを使うメリット、デメリットの両方を知ることで、より渓流を楽しむことができます。

    メリット

    トラウトのバイトを弾きにくい

    グラスロッドはカーボンロッドに比べて柔らかい素材で出来ているため、トラウトのバイトを弾きにくいです。

    カーボンの弾性を表す言葉として○○トンという言葉があります。

    カーボンロッドの中でも、柔らかいとされるロッドで、20トン前後ですが、グラスロッドはその半分以下の8トン程度の柔らかさです。

    トラウトがルアーにアタックしてきた際に、力をうまくいなして確実にフッキングすることができます。

    トラウトは一度バラシてしまうと、そのポイントではしばらく姿を見せてくれません。

    グラスロッドはチャンスをモノにする確率をグンと上げてくれるロッドです。

    低弾道でのキャストがしやすい

    渓流ではカバーとなる木や、岩などの障害物を避けてキャストする必要があります。

    グラスロッドはしなやかな曲がりで、ルアーの重さをロッドに乗せやすいので、少ない力でロッドのバネを使ってキャストすることができます。

    特に上流になるとキャストのために腕を振るスペースもあまりないような場面もでできます。

    そんな時でもグラスロッドの曲がりを活かせば狭いスペースでも確実にピンポイントにキャストすることができます。

    また、軽いルアーを投げる際にもティップが暴れにくく、安定して低弾道のキャストをすることができます。

    耐久性に優れ、折れにくい

    グラスロッドは非常に耐久性に優れ、折れにくいです。

    岩などの障害物の多い渓流では、気を付けていてもロッドを岩などに当ててしまったり、落としてしまうことがあります。

    グラスロッドは衝撃に強く、柔らかいため、そのような時でも折れません。

    また、ロッドの許容パワーを超えるような大物が不意にかかった時でもグラスロッドはしなやかで粘り強く曲がるため、折れずにしっかりとターゲットをキャッチすることができます。

    私も河口に比較的近い下流域で不意にシーバスがかかったことがありますが、グラスロッドの粘りのおかげでキャッチすることができました。

    デメリット

    重い

    グラスロッドは非常に柔らかい素材で出来ているので、カーボンロッドと比較して同じ強度を出そうとすると、ブランクが肉厚になるため重くなってしまいます。

    タックルを持って川を遡上してく渓流ベイトフィネスでは、この重さは大きなデメリットです。

    しかし、最近ではグラスコンポジット製で、従来に比べて格段に軽いロッドも多く作られているので、それらを選ぶことでデメリットを軽減することができます。

    ロッドパワーがない

    グラスロッドはしなやかに曲がる一方で、カーボンロッドの様にロッドのパワーで魚を引き寄せてくることはできません。

    トラウトの動きに合わせて柔軟に曲がってくれるで、バイトを乗せやすく、フッキングまではスムーズですが、その後のファイトはカーボンロッドに比べるとやや難しくなります。

    しかし、渓流ベイトフィネスではベイトリールを使うため、ベイトリールのパワーをうまく使うことで、ロッドパワーを補うことができます。

    さらに、グラスコンポジット製のロッドを選択することで、グラスロッドのパワー不足をカーボンが補ってくれます。

    渓流ベイトフィネス用グラスロッドおすすめ5選

    ここまで渓流ベイトフィネスでグラスロッドを選ぶメリット、デメリットを解説してきました。

    ここからは渓流ベイトフィネス用のおすすめグラスロッドを5つご紹介させていただきます。

    【TURING MONKEY】
    グレート鱒レンジャー改 CT40 ダークナイトⅡ (CT40)

    おすすめロッド1つ目はツリモンことTURING MONKEYの『グレート鱒レンジャー改 CT40』です。

    鱒レンジャーシリーズは、初心者の方でも手の出しやすい価格のグラスロッドです。

    中でもこの『グレート鱒レンジャー改 CT40』は、「渓流ベイトフィネスを始めたいけど、道具が高くてなかなか手が出せない。」「とりあえず安く装備を揃えてまずはやってみたい。」という方におすすめのグラスロッドです。

    ソリッドグラスで作られており、安価ながらも非常に耐久性に優れており、渓流ベイトフィネスの最初の1本としておすすめできるロッドです。

    また、鱒レンジャーシリーズはピンクや緑といった色合いのブランクが多いのですが、このダークナイトⅡはブランクが黒色なので渓流で浮いて見えることもなく、見た目の高級感もあります。

    全長 4ft
    継数 1
    適合ライン 2~4lb
    ルアーウェイト 1~7g

    【パームス】
    Egeria NATIVE PERFORMANCE (ETVC-46XUL)

    おすすめロッド2つ目はパームスの『Egeria NATIVE PERFORMANCE ETVC-46XUL』です。

    フルグラス製のショートレングスロッドで、ベイトフィネスロッドとしては比較的価格が安く、手の出しやすいロッドです。

    フルグラスの特徴を活かしたしなやかな曲がりで、フリップキャストもしやすく、ピンスポットを狙ったキャストがしやすいロッドになっています。

    また、前出のグレート鱒レンジャー改 CT40よりもやや硬めのブランクとなっているため、トゥイッチなどのルアーアクションも自然に行えるロッドです。

    全長 4.6ft
    継数 2
    適合ライン 1~4lb
    ルアーウェイト 1.5~5g

    【ダイワ(DAIWA)】
    ピュアリスト (52ULB)

    おすすめロッド3つ目は、ダイワ(DAIWA)の『ピュアリスト (52ULB)』です。

    大手釣り具メーカーであるダイワが作り出したトラウトロッドで、コストパフォーマンスに優れたロッドです。

    カーボン含有率86%と、カーボンロッドにかなり近い仕様となっているので、普段海釣り等でカーボンロッドを使っている方でも違和感なく使うことができます。

    ダイワ独自の「X45」というテクノロジーで、ブランクに対し45°の角度(バイアスクロス)で巻かれたカーボンがロッドのネジレを抑えて、パワー、操作性、感度が向上しています。

    コストパフォーマンスに優れたオールラウンドに使えるロッドを探している方におすすめのロッドです。

    全長 5.2ft
    継数 2
    適合ライン 2~6lb
    ルアーウェイト 1.5~7g

    【SMITH】
    トラウティンスピン マルチュース (TRMK-C463L)

    おすすめロッド4つ目はSMITHの『トラウティンスピン マルチュース (TRMK-C463L)』です。

    フルグラスの3本継で、仕舞寸法48.5cmと非常にコンパクトなロッドです。

    一般的に継数が多くなるとロッドの曲がりがぎこちなくなってしまいますが、綺麗なベンディングカーブを描くように設計されているため、継数の多さが気になりません。

    遠征や頻繁にポイントを移動しての釣行には最適なロッドです。

    全長 4.6ft
    継数 3
    適合ライン 3~6lb
    ルアーウェイト 2~10g

    【SMITH】
    Be Sticky Trout (BST-EXS43UL/C3)

    おすすめロッド5つ目はSMITHの『Be Sticky Trout (BST-EXS43UL/C3)』です。

    渓流ベイトフィネスのパイオニアでもある本山 博之氏がその理想を追及して作り上げた渓流ベイトフィネス専用ロッドです。

    「ハイビジブルカラースレッド・サイトトップ」と呼ばれるカバーの多い渓流での視認性を向上させたティップで、初心者の方でもキャストのタイミングが掴みやすくなっています。

    また、3本継で仕舞寸法が55cmと非常にコンパクトになるので、持ち運びが非常に楽です。

    今回ご紹介したロッドの中では最高値のロッドですが、初心者だけでなく、上級者にもおすすめのベイトフィネス専用ロッドとなっています。

    全長 4.3ft
    継数 3
    適合ライン 2~6lb
    ルアーウェイト 1~7g

    まとめ

    今回は、渓流ベイトフィネスでグラスロッドを使うメリットと、おすすめのグラスロッド5選をご紹介させていただきました。

    カーボンロッドが主流の時代にあえてグラスロッドを選ぶにはきちんとした理由があります。

    渓流ベイトフィネスのような軽いルアーを扱う繊細な釣りでは、カーボンロッドよりもグラスロッドの方が使い勝手が良い場合が多いです。

    今回ご紹介したロッド以外にも良いグラスロッドはたくさんあります。

    グラスロッドの特徴をおさえて、皆さんのお気に入りのロッドを探してみてください。

    紹介アイテム一覧

    渓流ベイトフィネスのグラスロッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。

    TURING MONKEY
    グレート鱒レンジャー改 CT40 ダークナイトⅡ (CT40)
    パームス
    Egeria NATIVE PERFORMANCE (ETVC-46XUL)
    ダイワ(DAIWA)
    ピュアリスト (52ULB)
    SMITH
    トラウティンスピン マルチュース (TRMK-C463L)
    SMITH
    Be Sticky Trout (BST-EXS43UL/C3)
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