ブラックバスの生態

スポーツフィッシング・バスフィッシングは自然、そして生き物であるブラックバスを相手としたスポーツです。
バスフィッシングをより深く楽しむために、ターゲットでもあり、ある意味ではパートナーであるとも言えるバスの生態をよく知る事が必要です。
ブラックバスの生態の基本を頭に入れ、さらにバスフィッシングを身近なものにしましょう。

水温と活性の関係について

ブラックバスが最も元気に活動ができる適正水温は17℃~25℃程度です。
バスの活性に影響を与える要素としては、水温・天候・気圧・照度・風の五つの要素が大きく働き、日本では季節の影響も大きく受けます。
活性が最も上がる、言い換えるとバスフィッシングのピークとも言えるシーズンは梅雨明け直後が狙い目です。

産卵期(スポーニング)の行動

ブラックバスの産卵期は4~7月で、スポーニング前、つまり産卵前のバスは活性も高まり、栄養も蓄えているためビッグバスを狙うチャンスであるとも言えます。
しかし産卵後のバスは稚魚を守るために警戒心が高まり、捕食活動も控えめになるので産卵後のバスフィッシングの難易度は高くなると言えるでしょう。

ブラックバスが食べるもの

ブラックバスは自分より小さな魚、虫、エビやザリガニなどの甲殻類と、生き物を好んで食べます。
淡水に生息する生き物としては非常に大型種であるブラックバスは、天敵となる生物も少なく、生態系のバランスを崩しかねない外来種と言われているのもここに由来します。
バスフィッシングは、そうしたブラックバスの捕食の習性により、ルアーなどブラックバスの好むエサとなる生き物に似せた疑似餌を利用した釣りです。

ブラックバスの視覚

ブラックバスの視野は非常に広く、真上、真下、真後ろ以外の広い方向を見渡すことができます。
横方向の視覚に関しては、およそ10数メートル先のものにも焦点を合わせることができ、比較的遠くのものでも感知できると言えるでしょう。
また暗所での視力に優れているバスは、夜間でも捕食活動をすることがあり、ナイトフィッシングを楽しむ方もそうした習性によります。

ブラックバスの色覚

ブラックバスは色覚を持つと言われています。
正確に論文として発表はされてはいませんが、赤・緑の2種類の色をバスは識別できると言われています。

ブラックバスの記憶力

ブラックバスは非常に記憶力が高いとされており、特に人に釣られてしまった記憶は深く記憶に残ります。
いわゆるバスが「スレる」といった現象は、バスの記憶力の高さによるものです。